「重厚長大」と「軽薄短小」の違いをプロセスや背景の側面から探る

兵庫県川西市&宝塚市のカウンセリング☆メンタルケア&ヨガ・やさしい光 ~転職、人間関係、パニック障害、うつ病、発達障害の悩み、苦しみを解消し、幸せを見つけ、リラックスできるヒントを全力でサポート!~

転職を10回して、人間関係、ノルマに苦しみ、悩んだ末、発症した、うつ病&パニック障害、 会社や周囲の人のせいにしたり、自分を責めたりしました。 自分に合った企業へ転職したいのに、なぜかさらに厳しいブラック企業に入ってしまうのです。 私と同じように悩んだり、困っている方へ少しでもお役に立ちたいという真剣な想いから、 心機一転し、新たにカウンセリング・サービスを立ちあげました。

戦後の日本産業界における経済成長の変遷の過程を

表わす言葉として、
「重厚長大」と「軽薄短小」というものがあります。

「重厚長大」とは、
鉄鋼業・セメント・非鉄金属・造船・化学工業などの
重化学工業の産業を意味する言葉です。

「軽薄短小」とは、
機械製品・電気製品などが、
軽量化・薄型化・小型化したことを表わす言葉です。

50代後半の私達は、双方の時代を知っている世代です。
両者を本来の意味からズレますが、それぞれについて、
違った視点から、個人的な解釈、見解を述べたいと思います。

今回はまず、後者の「軽薄短小」からスポットを当てたい
と思います。

この「軽薄短小」は、身の回りの家電製品を中心に、
どんどん便利になり、しかも高品質化の傾向は
続いているように思われます。

しかし、その一方で、生活の中に便利さ、手軽さ、効率の良さ、
といった感覚が、そのまま習慣化、定着化された事で、
人の思考や行動にも影響を及ぼしてきたように感じます。

昔、こんな逸話を聞いて、ビックリした事があります。

どこか海外の国で、自宅で飼猫をシャンプー洗いをした後、
体毛を乾かそうと、ドライヤーをかけて乾かすのが面倒で、
なんと、濡れたまま、その猫を電子レンジに入れて加熱し、
猫の体が破裂してしまった、という悲劇を聞いた事があります。

この話は極端な事例かもしれません。
しかし、時代の変化とともに、時間の効率化を求め、
私達は、"物事を簡単に、手早く済まそう"、
という思考や行動をとる機会は増えてきています。

"結果がすべて"の言葉が表わすように、
結果を早く求めようとする風潮も社会の底辺に
あるようにも感じられます。

ところが、前者の「重厚長大」の時代の方が、

3K(きつい、汚い、危険)の印象がつきまとい、
対照的なイメージがあります。

しかし、仕事の取り組み方や考え方は、
じっくりと腰を据えて、基本を忠実に守り、
真摯に物事に取り組む姿勢、こだわり、職人気質といった
"人間性"があったように思います。

また、その思考や行動についても
同様に、堅実、誠実、協調性といった形で
波及していたように思います。

では、「重厚長大」と「軽薄短小」の本質的な違いとは、
何なのでしょうか?

それは、"プロセスや背景に対する考え方の違い"
と言えるのではないでしょうか。

極端な言い方をすれば、
"プロセスや背景を重視するか、軽視するか"
という事なのです。

その代表的な例として、音楽鑑賞があげられます。
「重厚長大」時代のアナログ録音、
「軽薄短小」時代のデジタル録音、
という比較となります。

それぞれの音質や音域が、感性の鋭い人にはわかってしまう、
という現象となって現れるのです。

時代を振り返って、私は思うのですが、
"年を重ねる事に経験を積み重ねる"、
という表現があります。

後半の"経験を積み重ねる"とは、
その人の人生でプロセスや背景を必要な時間をかけながら、
"味わう"とか"心に刻む"と置き換える事ができるように思います。



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